ULTRA FEET
ウルトラ・フィート
不要な振動を吸収、
荷重毎に最高の効果を発揮する
画期的なインシュレーター
「振動」が及ぼす影響
『アナログ・ターンテーブルや CD プレーヤー等の駆動時の振動』、『スピーカーの再生時による振動』は、どんなにオーディオ・ラックが優れていても、オーディオ・システムの脚部やスパイク部が的確にデカップリングさせていなければ、僅かな振動からの隔絶を達成する事は出来ません。
顕著な例は、アナログ・ターンテーブルです。カトリッジの針先がレコード溝をトレースすると、その極僅かな動きに従い電気信号が生成され、増幅される事で音楽を聴く事が可能になります。
そのため、カートリッジの針先は極めて僅かな振動でも影響を受けてしまう事は容易に想像する事が出来ます。
振動によって、音溝を正確にトレースができなければ、本来の音楽情報を再生する事は出来ません。オーディオ・システムを振動から適切に隔絶させることで、電気信号に与える悪影響を抑制する事が可能となり、原音に忠実なだけでなく、ダイナミクス、定位感、僅かなディティールも正確に再生する事が可能となります。
特殊素材「Technogel®」
【優れた振動吸収性】
振動エネルギーを最大限減衰させるために着目した画期的な素材は「Technogel®」。イタリアの職人技術、ドイツの開発技術によって生まれた、イタリア/ヴィチェンツァに本拠地を置く Technogel 社
が開発した素材です。
この「Technogel®」は流体と固体双方の特性を持っているだけでなく、あらゆる方向からの負荷を分散させるほどの柔軟性も兼ね備えている事で、応力を熱エネルギーに効率よく変換させるため、一般的なゴムと比べて 70%以上の高い振動吸収性を有しています。
【長期使用における耐久性】
また一般的なゴムの場合、時間の経過とともにゴムに含まれる化学溶剤が分解する事で硬くなってしまい、本来の性能を発揮できなくなります。
しかし「Technogel®」には化学溶剤が含まれ
ていないため、温度や湿度の変化に対して不活性で劣化しづらいため、長期使用においても優れた性能を不足なく発揮する事が出来る優れた素材です。
LEVEL1
LEVEL1には「Technogel®」が使用されておらず、代わりにカスタムメイド・ラバーを採用。LEVEL2~5に比べると振動吸収性が低い反面、ステンレス一体成型により1個当たりの耐荷重が向上する
事で、CDプレーヤーやアンプだけでなく、スピーカーにも使用が可能な多機能性を有しています。
※LEVEL1は、CDプレーヤーやアンプだけでなく、スピーカーにも使用可能なスパイク受けを搭載。
LEVEL2~5
「Technogel®」は非常に特殊な減衰係数を持つため、表面積、重量、密度それぞれが密接に関係しています。そこで LEVEL2~5 の底面に配置された「Technogel®」は、LEVEL 毎に密度や厚さをかえて
いる事で、負荷に応じた最高のパフォーマンスを発揮させるための最適な構造になっています。
※LEVEL2~5 は CD プレーヤーやアンプ、ネットワークプレーヤー等に使用可能です。
LEVEL6~7
従来の「LEVEL 1~5」は主にエレクトロニクス機器向けに設計され、柔軟なデカップリング構造により不要な振動を効果的に吸収します。しかし大きな振動や重量が加わるスピーカーには、この構造
は適していません。そこで開発されたのが、スピーカー専用モデル「LEVEL 6」、「LEVEL 7」です。強大な振動と負荷に対応する設計を採用し、スピーカーの性能を最大限に引き出します。
ハウジングは CNC 加工によるステンレス製で、優れた剛性と耐久性を確保。
航空宇宙産業で広く使用されている高性能樹脂“Torlon®”を小さな球状にし、内部に配置する事でステンレスとの完璧なデカップリングを発揮。また、本体の底面には高機能樹脂である“Teflon®”を採用する事で、床面との理想的なアイソレーションに寄与します。
LEVEL6~7 使用例
Bassocontinuo は専門機関での研究を続けた結果、スピーカー本来の性能を引き出すためには、“スピーカー”と接地する“床面”をつなぐ“脚部”そのものの最適化が不可欠であることを突き止めました。
その成果として、様々なスピーカー脚部を換装する事ができる「インシュレーター」という構造を採用しています。
各モデルに 3 種類のネジアダプターを付属。既存の脚やスパイクと交換が可能です。
• 付属のネジアダプター LEVEL 6:M6、M8、M10 LEVEL 7:M8、M10、M12
• 高さ調整機構により、設置環境に応じた精密なセットアップを実現
• 耐荷重(4 個使用時):LEVEL 6=20.4~100kg、LEVEL 7=100.4~200kg
• インチ規格やヤードポンド法に基づくネジアダプターにも対応(オプション)
妥協なき研究
「Technogel®」の優れた性能を十二分に発揮させるために、バッソコンティニュオは自社での内部テストだけでなく、Vicoter社(イタリア)の協力のもと、外部の高度な専門機関による実験的テスト(Experimental Tests)で検証を重ねました。
同社はミラノ工科大学航空宇宙科学部の研究メンバーにより2009年に設立され、主に航空宇宙、自動車、輸送などの構造力学の分野でコンサルティングを行っています。
様々な研究の結果、「Technogel®」の表面積、重量、密度を調整し、荷重に対し最適な構造にする事が、最も効果的な制振効果を発揮する事が分かりました。
Test1
以下のグラフでは、ULTRA FEETの各レベルに一定の負荷を掛けた時に、0~1,000Hzの周波数をどれだけ制振しているかを示しています。
※画像を横にスクロールすると、他のグラフをご覧いただけます。
Test2
以下のグラフでは、ULTRA FEETが振動をどれだけ抑制できるかの検証結果です。
一定の負荷を掛けた状態で、音楽に悪影響を及ぼしやすい一定の周波数(0~6,000Hz)において、どれだけ振動を減衰・抑制しているかを示しています。
上線はULTRA FEET未使用時、下線はULTRAFEET使用時を表しています。
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仕様一覧
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