SMARTstylus

スマートスタイラス

比類無き高精度な調整ツール

SRA/VTAの調整

「スマートスタイラス」は、今まで視認することが難しかった SRA/VTA と、カートリッジの傾きであるアジマス角度を正確に測定 することができます。 SRA(Stylus Rake Angle-針先すくい角)を測定するために、針の先端が SRA92°の刻みの先端と合う位置にスマートスタイラスを設置してください。SMARTstylus の刻みを通して針先を見ることで、針先のおおよその角度が分かります。トーンアームの高さやヘッドシェルの角度を調整し、最適な SRA に設定してください。 ※SRA92°は、Acoustical Systems が推奨する SRA です。 VTA(Vertical Tracking Angle-垂直トラッキング角)を測定するために、傷が入っても良いレコード盤または別売のスマートラクターをプラッターに乗せてください。SRAの測定時と同様、SRA92°の刻みの先端と針の先端が合う位置に合わせ、針をレコード盤またはスマートラクターに落としてください。 レコード盤の溝に針先が入った際の、レコード盤表面に対するカンチレバー角度を測定してください。 VTA が低い(レコード盤に対して浅い角度)場合はトーンアームの高さを高く設定するか、ヘッドシェルで調整します。 VTA が高い(レコード盤に対して深い角度)場合はトーンアームの高さを低く設定するか、ヘッドシェルで調整します。 1950 年代・1960 年代以前の古い時期にカッティングされたレコードをよくお聴きになる場合は VTA を低く(約 17°以下)、 1970 年代以降、比較的近年にカッティングされたレコードをよくお聴きになる場合は VTA を高く(約 21°まで)設定することを推奨します。

トーンアームとレコード盤の水平を測定

スマートスタイラス の左右に伸びた長い線を横から覗くことで、トーンアームがレコード盤に対して水平に位置しているかの測定もできます。 設定することは必須ではありませんが、スタティックバランス型トーンアームの性能を最大限発揮するためには、この水平設定をすることが非常にお勧めです。

アジマス角の測定

スマートスタイラスはカートリッジと針の傾きであるアジマスの測定も可能です。 VTA の測定と同様、レコード盤または スマートラクター の上に針を落として測定します。 カートリッジの正面に対してアジマス測定部を正面に設置してください。 左右に伸びた線と縦に伸びた線により、カートリッジと針の傾きを正確に測定できます。