Olympica Ⅴ G3

オリンピカ5 G3

伝統の美意識と革新の技術が結実、
雄大な音場を描き出す
シリーズ・フラッグシップ

設計

キャビネット・コンセプト

「Olympica」の名は、イタリア・ヴィチェンツァに建つ、建築家「Andrea Palladio(アンドレア・パラディオ:1508 – 1580)が設計した歴史的劇場「Teatro Olimpico(テアトロ・オリンピコ)」に由来します。ルネサンス建築を代表するこの劇場は、優れた音響設計を備えた名建築として今日まで高く評価されており、その精神はSonus faberが掲げる「音楽と芸術の融合」という思想にも深く重なっています。

Sonus faberが開発した、弦楽器の原型となるリュートをオマージュした「リュート・シェイプ」の進化系。
左右非対称型のキャビネット・デザイン。
歪の原因ともなるポートから排出される気流の乱れを波状のポート出口構造で最適化しノイズを極限まで抑制することにより、深く伸びやかな低域再生と高い透明感を両立します。
キャビネットの上下を挟み込む独自構造「エキソ・スケルトン・クランプ」。
効果的にダンピング(制振)し振動成分を抑制するとともに、天然木ならではの豊かな鳴りと適度に引き締まった低音の再生を実現します。

高域

Sonus faberを象徴する独自技術「アローポイントDAD(Damped Apex Dome)」を採用した、新開発28mm 径ソフトシルクドーム・ドライバーをシリーズ共通で搭載。

この技術は、ソフトドームの頂点をダンピングさせることでヴォイスコイルの逆相挙動を抑制し、音場の広がりと音の透明度を向上させ、ソフトドームならではの自然な質感と、リングラジエーターに匹敵する広域特性を高次元で両立しています。

中域

フラッグシップ・モデル“ Suprema” のために開発された “Camelia Midrange(カメリア・ミッドレンジ) ”を受け継ぎながら、本機のために形状を新規専用設計しています。 ダイアフラムには塗装や表面処理を施さず、セルロース・パルプ素材本来の自然な音色と優れた内部損失特性が活かされています。ダイアフラムの外周部を5箇所カットしエッジを逆ドーム(凹型)にする事で、円形振動版に生じやすい分轄振動や共振を抑制し、中域に求められる自然な質感と滑らかな音色、そして優れた音楽表現力を実現しています。

中央には無垢材から高精度に削り出したアルミニウム製フェーズプラグを採用しています。
新たに設けたダンピングリングとの組み合わせにより、ユニット駆動時にフェーズプラグ周辺で発生する気流を緻密に制御。この構造により、正面軸上における周波数特性の平坦性を高めるだけでなく、軸外方向への拡散特性も改善。リスニングポジションが中央から外れた場合にも、音色や音像の変化を抑え、より広く安定したサウンドステージを実現します。

ミッドレンジのエッジ部には、Sonus faber 史上初となるファブリック素材を採用しました。

エッジはダイアフラムの正確なピストンモーションを支え、その運動特性を左右する重要な構成要素です。本機では、新しいダイアフラム形状と駆動系に合わせてサスペンション構造全体を最適化することで、ドライバー・ユニット本来の性能をより高い次元で引き出し、滑らかで自然な中域再生を実現しています。
弩級フラッグシップ”Supreme”のために開発をしたコルクを、中高域チェンバー内に使用。

再生コルクは自然素材として自然な響きと吸音性を両立しながら、平行面を排した設計により今までにない有機的な形状を実現、定在波や不要共鳴を最適化に成功しました。

中高域ドライバー・ユニット部のチェンバーを密閉型とし、コルクを内部に配置する事で、ウーファー(低域)の駆動時の背圧の影響を受けず、中高域ユニットのポテンシャルを最大限に発揮します。

低域

新開発のサンドイッチ構造ダイアフラムを採用。
高剛性と優れた内部損失を兼ね備えた構造により、力強い低域再生と高い応答性を両立しています。軽量かつ高剛性なシンタクチック・フォームを2枚のペーパーコーンで挟み込む独自構造を採用。ミッド・ウーファーと共通のダイアフラム・ジオメトリーと新設計サラウンドを採用し、シリーズ全体で統一された音響特性を実現しています。
この設計により、大振幅時においても不要共振や分割振動を効果的に抑制。リニアリティと拡散特性を高い次元で両立し、深く豊かな低域再生と、音楽全体を支える揺るぎない基礎を提供します。

Organic Basket

“シュプレーマ”や“ストラディヴァリG2”に採用された新設計アルミニウム・ダイキャスト・フレーム・バスケット”Organic Basket(オーガニック・バスケット)”を、本機のツィーターを除く全てのドライバーユニットに搭載。

ダイアフラムの動作により生じる振動を効果的に分散させ、共振が発生しない設計となっています。

さらに、ダイアフラム背面に発生する空気の流れを妨げないよう、バスケットの開口部やアーム形状を最適化しています。背圧の圧縮や反射、気流の乱れを低減することで、ダイアフラムの滑らかな動作と十分な可動域を確保。優れた応答性と低歪特性を実現するとともに、キャビネット内部からバスレフポートへ至る空気の流れを整え、より明瞭で自然な音楽再生に貢献します。

Network

“Suprema”や“Stradivari G2 ”で導入された最新のクロスオーバー技術「Interactive Fusion Filtering(インタラクティブ・フュージョン・フィルタリング)」を 新たに採用しています。
中高域に「インタラクティブ・フュージョン・フィルタリング」、低域には“Aida II”にも採用される「パラクロス・トポロジー」を組み合わせることで、それぞれの帯域に最適なフィルタリングを実現しています。ミッドレンジおよびツィーターに発生する逆起電力を効果的に抑制することで、信号への追従性が向上し、帯域間のつながりが一層シームレスになります。

職人技

Made In Italy

キャビネットやドライバー・ユニットの設計から組み上げに至るほとんどの作業を、北イタリアの自社工場にて行なっています。スピーカーを素材のレベルから知り尽くした熟練職人による丁寧なものづくり。
そのクラフトマンシップこそは、ソナス・ファベールの大いなる誇りです。

音の要となるネットワーク部も、ソナス・ファベールの熟練の職人によるハンドメイド
ソナス・ファベールの工房にて手作業で組み上げられます。

仕様

・形式
 3ウェイ 5スピーカー バスレフ方式 フロアスタンディング型
・使用ドライバーユニット
 高域:28mm アローポイントDAD シルク・ソフトドーム型
 中域:165mm口径ナチュラルファイバー・ダイアフラム・コーン型
 低域:165mm口径シンタクティックフォーム・サンドウィッチ構造ペーパーコーン型×3
・クロスオーバー周波数
 370Hz / 2,390Hz
・周波数特性
 37Hz ~ 40,000Hz
・出力音圧レベル
 90dB SPL(2.83V/1m)
・公称インピーダンス
 4Ω
・スピーカー端子
 バイワイヤリング対応(HIGH / LOW)
・寸法
 W424×H1174×D529mm
・重量(1本)
 47kg

Brochure

※制作中