● 電源部にはオーディオ回路用とデジタル・コントロール回路用の独立電源を採用。さらに、マルチステージ・フィルターネットワークを使用してデジタル・ノイズのアナログ回路への干渉は皆無に等しいレベルまで抑えられています。オーディオ回路用電源はマルチ・レギュレーター回路を採用し、負荷による変動が500μV、残留リップル成分が0.01μV以下という超高安定度を誇ります。また、電源部はラバー材によりシャーシーから分離して取り付けて振動によるアンプ回路の影響を防いでいます。
● アンプ部は左右チャンネル基板が完全に独立したデュアル・モノ構成を採用。これにより、110dB以上のチャンネル・セパレーションを実現し、3次元空間のリアルな音場再生が得られます。40mAのアイドリング電流により2Ωの出力インピーダンスを実現した出力段は、長い接続ケーブルも問題なく使用できる強力なドライブ能力を誇ります。また、増幅段アンプは1MHz/-3dBの広帯域特性をもち、40MHzまでのリニアな増幅が可能な高特性により全オーディオ帯域にわたって自然で透明感あふれる再生音を実現しました。
● 金属被膜抵抗ネットワークの組み合わせをリレーにより80(1dB)ステップ切換えする高音質ボリューム・コントロールを採用。さらに、このボリューム回路と並列に音量設定用のPGAアンプを挿入して、ボリューム設定時にのみPGAアンプを使用するという斬新な手法により、リレーの不快な動作音を排除した高音質ボリュームを実現しました。
● 入力ソース間のレベル差が補正できる入力感度調整(3/6/9dB)、デジタル・ノイズの混入を防ぐ入力帯域制限(20k/200k/1MHz)の設定、入力のDC成分を検知すると自動的にカップリング・コンデンサーを挿入する安全設計など、音質のみならず使用するうえで役に立つ便利な機能および高信頼性をも追及しました。
● 710パワーアンプ同様、筐体も重要なアンプ技法のひとつというデザイン・コンセプトに基づいて設計されたシャーシー・コンストラクションを採用。プリアンプでありながら重量が30kgに及ぶ堅牢なシャーシー構造により防振、電磁シールドなどの本来のシャーシー機能を実現するとともにボトム・プレート以外にネジが見えない独自の構造として生活空間にフィットする美しいデザインを実現しました。このシャーシー・デザインは高く評価され、ドイツの2006年レッドドット・デザイン賞を受賞しています。
● 120dB以下の電源ノイズ、測定限界値以下の高調波歪、100kHzまでフラットな周波数特性、最高域に至るまで確保された110dBのセパレーション特性など、卓越した測定データに裏付けされた720の音質は、さらにリスニングによりリファインされてプリアンプの存在を忘れさせるほどの自然で色づけのない音(nature of sound)を実現しています。 |