● 電源部にスチール・カバーで磁気シールドした1,000VAの大容量トロイダル・トランス2基および総容量が250,000μFに及ぶフィルター・コンデンサーを搭載。これにより、28個のバイポーラ・パワートランジスターからなるブリッジ接続の出力段に最大で60Aにも及ぶ大電流を供給し、最大860W(4Ω)のハイパワーでいかなるスピーカーをも強力にドライブします。また、パワートランジスターを6mm厚の銅板を介してシャーシーに熱結合することにより通常の放熱フィンを用いることなく常に安定した動作を実現しました。
● 従来のNFB回路を用いることなく優れたリニアリティを実現するオリジナルのリニア補正アンプ回路を採用。入力バッファー・アンプと電圧増幅段の間に挿入されたリニア補正アンプは増幅された信号と入力信号を比較して限りなく原音に近づくように補正します。これにより、過大なオープンループ・ゲインに多量の負帰還を使用して特性のみを追及した一般的なアンプでは得られない自然で透明感あふれる再生音を実現しました。
● メイン増幅部に最短信号経路を実現した80MHzに及ぶ広帯域モジュール・アンプを採用。このウルトラ・ハイバンド・モジュールアンプを合成樹脂ケースに封入して温度を一定に保つとともに、ブリッジ構成の2つのアンプに搭載することにより、驚異的なハイ・スピード特性(2MHz/-3dB)を実現し、オーバーオールNFBに頼ることなく緻密で安定した大電流出力を可能としました。
● ブリッジ接続モノラル・アンプ動作とバイアンプ・ドライブ用2チャンネル動作の切換スイッチをリアパネルに装備。本来のハイパワー・モノラルアンプとしての使用に加えて、バイワイヤー端子を備えたスピーカーの中高域用と低域用端子に別個に接続してドライブする理想的なバイ・アンプ接続も可能となりました。
● 信号が約10分間入力されない状態が続いたときにアイドリング電流が50%ダウンし、再び信号が入力されたときは瞬時に100%に戻る機能を新たに追加。これにより、パワートランジスターの負担が軽減され、長期にわたる性能維持がより確実となりました。さらに、10個の独立ローカル電源によるオーディオ回路とコントロール回路の相互干渉の排除、振動をシャットアウトするフローティング構造の電源部、過大入力/過電流/温度の保護回路による安全設計など、音質はもちろん、細部にいたるまで細心の注意が払われています。
● 筐体も重要なアンプ技法のひとつというデザイン・コンセプトに基づいて設計されたシャーシー・コンストラクションを採用。防振、電磁シールドなどの本来の機能に加えてシャーシー全体を放熱に利用することにより通常のヒートシンクを追放するとともにネジが見えない独自の構造として生活空間にフィットする美しいデザインを実現しました。このシャーシー・デザインはドイツの2006年レッドドット・デザイン賞を受賞しています。 |