1993年6月18日にイタリアのクレモナで初めて公開された Guarneri Homageは、16世紀から18世紀にかけてロンバルディ地方で栄えた偉大なヴァイオリン職人に捧げたオマージュ・シリーズの最初のスピーカー・システムでした。 Guarneri Memento(ガルネリ・メメント) の‘Memento’はラテン語で「記憶に留めるべきもの」を意味し、その名のとおり偉大なヴァイオリン職人への新たなるオマージュであると同時に不朽の名機、Guarneri Homage への‘メメント’でもあります。自ら切り開いたオマージュ・シリーズの進化の過程で、中でも Stradivari Homage の開発で得られたスピーカー・テクノロジーを取り入れることにより、より一層、その完成度を高めました。オリジナルのリュート形キャビネットはそのままに、ドライバー・ユニットの一新、クロスオーバー・ネットワークのリファイン、専用スタンドの改良など細部に至る見直しにより、再生帯域のロー・エンドとハイ・エンドをさらに拡大するとともに、優れたプレゼンスと明瞭な音像定位を有するミッド・レンジを実現しました。 オリジナルのリュート形キャビネット Guarneri Memento は Guarneri Homage 同様、コンパクトなリュート形状キャビネットを採用した2ウェイ・システムです。21ピースのソリッド・メープル材の組合わせから成るリュート形キャビネットは、そのリュート形状によりキャビネット内部での定在波発生を抑えるとともに、個々のウッド・ピースの密度や木目の方向を注意深く最適化することによって、キャビネットの共振を理想的にコントロールします。また、特別なラッカーを多重塗りして仕上げた見事なピアノ・フィニッシュは視覚的な美しさのみならず、その緻密でクリアな再生音に大きく貢献しています。 最新ドライバー・ユニットの採用 Guarneri Memento のドライバー・ユニットには Stradivari Homage のために開発されたユニットをベースとした最新のドライバー・ユニットが採用されました。高域用のデュアル・トロイダル・ウェーブ・ガイドを備えたウルトラ・ダイナミック・リニアリティ25mm径シルク・リング・ラジエーター型ツイーターは帯域幅、指向特性ともに優れ、デュアル・ウェーブ・ダイヤフラムから前面に放射される音波は、独自のトロイダル・ウェーブ・ガイド(デフューザー)によって巧妙にコントロールされます。中低域ドライバーユニットは、最高のダイナミック・リニアリティを備えた Stradivari Homageのミッド・レンジと同じ150mm径が採用されています。渦電流対策を施したボビンに銅被膜アルミ線を巻いたボイス・コイル、ポールピース・センターとマグネット内部に銅リングを装着してリニアリティーを大幅に向上させた磁気回路により、優れた高域特性にふさわしいリアルな中低音域を再生します。ドライバーユニットはすべて背圧を緩和する配慮がなされ、ダイヤフラムのより忠実な動きを実現するとともに、共振によるカラーレーションも排除しました。 伝統の6dBスロープ・クロスオーバー・ネットワーク クロスオーバー・ネットワークは、音楽信号への干渉を最小限にすることを最優先して設計されました。多くのオーディオ・ファイルに愛用されたソナス・ファベールの歴史的なコンパクト・ブックシェルフ・スピーカー、Minima の自然な再生音はそのシンプルなクロスオーバー・ネットワーク設計に負うところが大きかったのですが、Guarneri Memento のネットワークも位相劣化のないシンプルな 6dB/oct.減衰特性を採用し、理想的な振幅と位相の両特性を実現しています。また、最高品質の部品のみを用いて、内部配線材には全帯域にわたってコヒーレントな特性を有する特殊構造の銀/パラジウム合金ケーブルを使用しました。 最適な音響特性を実現する専用スタンド 付属の専用スタンドも本体キャビネットと同様に音響的な見直しがなされ、大理石ベースの前後の厚みを変えてキャビネットを後方に6°の傾斜をもたせてツイーターと中低域ドライバー・ユニットの音源位置を揃えることで、放射波の位相の最適化が図られています。また、キャビネットをしっかりとネジ止めできる安全設計も追加されました。
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